今回の「右京区はこんなトコロ」ブログは嵯峨にある「天龍寺」のご紹介です。
〒616−8385 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
電話番号 075−881−1235
電車で来られる場合はJR嵯峨嵐山駅より徒歩10分、嵐電嵐山駅より徒歩1分、阪急嵐山駅より徒歩15分。
株式会社みつばちハウジングより歩いて5分。(ってどこやねんと聞こえてきそうですが。)(笑)
開門時間 午前8時30分より午後17時。
境内参拝無料 庭園500円 諸堂拝観は別途100円。
法堂「雲龍図」特別公開は土・日・祝日午前10時から午後15時30分。
駐車場 境内に多数有
本尊は釈迦如来。
京都五山十刹の第一位。
京都五山の寺格は・・・
南禅寺 - 別格
天龍寺 - 第一位
相国寺 - 第二位
建仁寺 - 第三位
東福寺 - 第四位
万寿寺 - 第五位
なお、足利義満(アニメの一休さんで有名な将軍です)の意向により、応永8年3月5日に相国寺を第一位、天龍寺を第二位とする順位変更が行われましたが、義満没後の応永17年2月28日に元に戻されたとの事です。
今日では京都五山=京都の禅寺の格付と一般に勘違いされやすいのですが、それは決して正しい解釈ではありません。
京都五山はあくまで足利氏の政治、政略的な格付けであり、大徳寺は同様の理由から格を下げられ、後に五山制度から脱却しています。
また、妙心寺は大内義弘に肩入れしたことが原因で義満の怒りを買い、寺領すらも没収されていました。
再興を果たすのは江戸時代からです。
嵐山を借景に見事な景観が広がる天龍寺ですが、昔の寺域寺領はもっともっと広く、現在の天龍寺北側にある亀山公園や嵐山渡月橋、太秦広隆寺辺りまでが寺領として認められていた広大な敷地のお寺でした。
後醍醐天皇の菩提を弔う為に、暦応2年(1339年)足利尊氏が創建しました。
桜の季節、紅葉の季節はものすごい人々で賑わう嵐山観光の名所です。
境内北西部には亀山天皇の亀山陵、後嵯峨天皇陵があります。
元々この天龍寺の地は、檀林皇后が創建した檀林寺の跡地で、檀林寺が廃絶した後、後嵯峨上皇が仙洞御所を造営し、次いで亀山上皇が仮御所とした場所でした。
暦応4年(1341年)7月に地鎮祭を行い、夢窓疎石や足利尊氏が自ら土を担いで造営を手伝ったと伝わります。
この天龍寺境内は1994年12月にユネスコから世界文化遺産に指定されています。
下の写真は入り口に立つ巨大石碑です。
臨済宗天龍寺派大本山で山号は霊亀山(れいぎざん)。
寺号は天龍資聖禅寺(てんりゅうじせいぜんじ)。
下の写真は庫裏(くり)です。
七堂伽藍の一つで台所兼寺務所の機能があります。
見事な作庭と石。
玄関で靴を脱いで庫裏から方丈に向かいます。
天龍寺の顔の大衝立に描かれた「達磨図」がお出迎えしてくださいます。
達磨宗である禅を象徴した画で、天龍寺前管長の平田精耕老師の筆によるものです。
広い方丈内をゆっくりと見学しながら移動します。
境内は本当に綺麗な心落ち着く空間です。
方丈の広縁を歩きます。
この方丈には釈迦如来坐像(重要文化財)があり、この像は平安時代後期の作とされ天龍寺の造営よりも遙かに古いものとの事です。
天龍寺が受けた都合8度の火災のいずれにも罹災せずに助けられた仏像で、天龍寺に祀られる仏像の中でも最も古い像との事です。
方丈内部は六間取り(表三室、裏三室)の方丈形式で、中央の室中は釈迦尊像を祀る48畳敷きで、左右の部屋は共に24畳敷きで3室を通して使うこともできます。
静謐な時間が流れる空間です。
下の写真はこの方丈の東西を仕切る襖の雲龍の絵です。
物外道人によって描かれたもので、富岡鉄斎門下の山田介堂に学んだ富岡鉄斎唯一の孫弟子との事です。
天龍寺第8代管長である関牧翁老師の友人で、昭和32年(1957)にこの方丈襖絵を描き上げ、4ヵ月後に70歳で没し、「画龍院如意物外居士」の法名が付けられました。
迫力のある「雲龍図」です。
一旦外に出て散策を続けます。
境内のそこかしこも手入れが行き届いています。
綺麗ですね。
巨大な方丈を外から一枚パチリ。
境内の庭園も見事です。
庭の石の一つ一つまで手入れが行き届いています。
立派な松も青々として見事です。
ここで天龍寺と関わりの深い夢窓疎石(夢想国師)にも触れておきましょう。
京都五山の主流を確立した夢窓疎石(1275年〜1351年)は伊勢の生まれで諱は智雀(ちじゃく)。
父は宇多源氏の流れをくむ佐々木朝綱、母は北条一門の平政村の娘という名門の出と伝えられています。
夢窓疎石は、室町時代における禅宗発展の基礎を築いた人物ですが、それだけではなく、またその作庭によっても広くその名を知られています。
「苔寺」の愛称で知られる松尾の西芳寺庭園、、岐阜県多治見市の永保寺庭園、鎌倉の瑞泉寺庭園、山梨市の武田氏の菩提寺として知られる恵林寺庭園など、いずれも夢窓作庭の由緒をもつ名園として人々に親しまれています。
伊勢国で生まれた夢窓は幼い頃から頭の良い子で、9歳で出家し、奈良の東大寺で仏教経典はもちろん中国の老荘思想などまで修めました。
しかし20歳の時、夢の中で異人に導かれ、疎山と石頭という2つの禅寺に連れて行かれます。
この夢をきっかけに禅を修める必要を感じた彼は夢の中に出てきた寺の名前から1字ずつ取って疎石と名乗り、一山一寧・高峰顕日のもとに参禅し印可を得ました。
この後、彼は大きな寺を避けて一人修行に励みますが、ある時一人で坐禅していた時に眠気に襲われます。
そこでしばらく後ろの壁にもたれて寝ようとしますが、後ろには何もなくそのまま倒れてしまいました。
思わず大笑いした時、悟りを得ました。
やがて後醍醐天皇に乞われて南禅寺の住職になり、夢窓国師の号を受けました。
そして後醍醐天皇が失脚したのち、今度は今やその政敵となった足利尊氏の帰依を受けました。
彼の禅風は純粋禅とは異なり、天台・真言(しんごん)を加味したものであったといわれています。
門人は俗に1万3000人と言われていますが、無極志玄(むごくしげん)、春屋妙葩(しゅんおくみょうは)、竜湫周沢(りょうしゅうしゅうたく)、義堂周信(ぎどうしゅうしん)、絶海中津(ぜっかいちゅうしん)ら多くの傑僧俊秀が輩出し、室町期の五山派のなかで政治的にも文芸面でも一大門派(夢窓派)を形成しました。
後世の禅文化に大きな影響を与え、没後も、普済(ふさい)、玄猷(げんゆう)、仏統、大円の国師号を賜り、俗に「七朝(しちちょう)の帝師」と呼ばれています。
語録のほか、「夢中(むちゅう)問答集」「西山(せいざん)夜話」「谷響(こっきょう)集」「和歌集」などの著述が残ります。
上記の夢窓疎石が作庭した庭が約700年前の面影を今にとどめる曹源池庭園です。
下の写真中央に「登竜門」伝説になぞらえた、龍門の滝を昇る鯉の姿が石組みで表現されています。
「天心秋を浸す曹源池」と「太平記」にも記される天龍寺庭園。
愛宕山を借景にした池泉回遊式庭園で、優美な王朝文化の大和絵巻の伝統文化と宋元画風の禅文化とが巧みに融け合った庭です。
嵐山観光のスタートに相応しい四季折々に見応えがある庭です。
解説の木札です。
下の写真の正面枯山水の三段の石組が龍門の瀧と言われ、これは中国の故事に由来しています。
写真手前の石橋が日本最古の橋石組です。
右の石組が釈迦三尊石〔釈迦如来=中央、文殊菩薩=左側、普賢菩薩=手前下側〕を表しています。
曹源池の名称は国師が池の泥を上げた時に池の中から「曹源一滴」と記した石碑が現れたことで名付けられました。
明治32年(1899年)に法堂が再建され、その時天井に鈴木松年画伯により仏法を守護するといわれる大きな龍が描かれました。
その龍を描くに際し、60人余りの僧が墨を擦ったと言われています。
下の写真は「多宝殿」の北側の庭園の中に置かれている大きな「硯石」ですが、龍を描いた画伯と当時の管長とを偲ぶために残されていると書かれています。
この「硯石」を拝すると書道が上達すると伝えられ、全国から多数の人々が参拝に訪れます。
硯石の由来の木札です。
下の写真は法堂(はっとう)の天井龍で、京都画壇の雄、加山又造が1997年に完成させた傑作で、どこから観ても表情や動きが変化して見える龍で、その龍が追ってくるように見えます。
この法堂は江戸時代の火災で焼失した法堂の代わりに、明治時代に旧坐禅堂(選仏場)を移築したものです。
江戸時代中期頃の建築と見られ、正面須弥檀中央には、釈迦・文殊・普賢の釈迦三尊像が祀られています。
下の写真、直径9mの円内に描かれた青龍はどこから見ても睨まれているようで「八方睨みの龍」といわれています。
実物は凄い迫力なので、土・日・祝日・特別拝観の際には是非ご覧になってください。
京都の社寺で何故こうも龍が描かれるのかいうと、昔から龍は仏法の守護神とされて、仏教と縁の深い神獣なのです。
また「水」を司る「水神」としても信仰され、社寺の火災除けとして描かれてきました。
この空想上の動物は様々な時代の絵師や画家、作庭家達の想像力をかき立て、多くの傑作が生み出された訳です。
西洋の龍=ドラゴンが財宝を洞窟に貯めこむ「悪者」扱いで、東洋の龍とは対照的なのも興味が湧くところですネ。
奇しくも今年の干支は「辰」です。
天龍寺にお詣りすると天高く舞う龍のように飛躍できる・・・かも。(笑)
春夏秋冬様々な姿で楽しませてくれる嵐山の風景と天龍寺。
最初は前持って勉強した知識も無く、観光で見学し「こんなものか〜」で済ませ、帰ってから「またいつか観たいな〜」と思えるトコロがたくさん出てくる・・・こんな部分がたくさん有るのも京都の魅力かも知れませんね。
「右京区はこんなトコロ」オススメのお寺です。
http://www.ck-pub.com/books/net-shinkaron.html
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この会の主旨は「不動産業で共に学び、共に栄える」事です。









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