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嵯峨・二尊院(小倉山二尊教院華台寺)
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日記・一般
今回の「右京区はこんなトコロ」ブログは二尊院(小倉山二尊教院華台寺)のご紹介です。
〒616−8425 京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
電話番号 075−861−0687 駐車場 門前周辺
京都の風水上「四神相応」の地、
「白虎」
が守護する西の方角「小倉山」の麓に二尊院はあります。
この二尊院は正式名称を小倉山二尊教院華台寺(おぐらやまにそんきょういんけだいじ)と呼びます。
普通お寺の本尊は一尊をお祀りしておられるお寺が多いのですが、この二尊院は名称通り釈迦如来と阿弥陀如来の二尊をお祀りされておられるお寺なので二尊院と呼びます。
嵯峨天皇(在位809年〜823年)の勅願により慈覚大師が承和年間(834年〜847年)に開山したと言われています。
参道は桜と紅葉を交互に植えた植栽として春は桜の名所、秋は
「紅葉の馬場」
と言われ嵐山観光では外せないお寺です。
この入り口の総門は豪商角倉了以(すみのくらりょうい)が伏見城の「薬医門」を移築したものです。
その角倉家の墓所もこの二尊院内にあります。
ここで
「お役立ち豆知識」
を一つ。
下の写真の壁をよくご覧ください。
壁には5本線が入っていますが、これはお寺の格式を表すと言われる線です。
5本線という事はホテルで言うと
「五つ星」
の最高ランク。
この経緯は当ブログの後の方で証明されることになりますが、京都のお寺を観光される場合は「壁」もよくご覧ください。(笑)
参道には桜と紅葉が交互に植えられ春と秋には嵐山観光の目玉となるお寺です。
紅葉シーズンの参道です。
太陽が当たるととても綺麗です。
総門を入りすぐの所に西行法師の庵跡の石碑があり、西行法師の残した和歌が書かれた木札があります
。
我がものと 秋の梢を思うかな 小倉の里に 家居せしよ里
因みに小倉百人一首に収められている西行法師の歌は・・・・・
嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな
(嘆
き悲しめといって、月は私に物思いをさせるのだろうか。 いや、そうではない。本当は恋のせいなのに、まるで月の せいであるかのように、恨みがましく流れる私の涙であっ たよ。 )
夏は緑が生き生きとして木々の生命力が溢れている様です。
この辺りが
「紅葉の馬場」
です。
参道の途中です。
下の写真は本堂に行く前に潜る「唐門」です。
潜って振り返ると下の写真の「小倉山」の勅額があります。
この額は後柏原天皇が二尊院に下賜されたものです。
いよいよ二尊院の境内です。
向かって左側に本堂があります。
本堂の背後に小倉山が控えていますが、藤原忠平卿が宇多上皇のお供で小倉山の麓に遊びに出かけたのは、秋も終わりに近づいた頃で、宇多上皇は「今年は小倉山の紅葉が特別にきれいだ。我が子の醍醐にも見せてやりたいが、もうすぐ散ってしまうのだろうなぁ・・・」と言いました。
「上皇様の願いを何とかかなえてさしあげたいものだ。」そう思った藤原忠平卿は紅葉に向かって、百人一首にも収められている小倉山を有名にしたこの歌を作ったそうです。
「小倉山 峯のもみじ葉心あらば 今ひとたびの 御幸またなむ」
(小倉山の峰を美しくいろどる紅葉葉よ。もし、おまえにも物のあわれのわかる心があるなら、そんなに散るのを急がずにもう一度天皇がここにいらっしゃるときまで待っていてくれないか。 )
下の写真がこのブログの冒頭でお伝えしていたお寺の格を証明することにも繋がる天皇皇后両陛下行幸啓記念樹の記念碑です。
平成3年5月29日の日付が刻んであります。
明治維新まで天皇の名代として勅使参詣があり、御所での全ての仏事を司どり公家方との交流も盛んだったとの事です。
下の一枚は本堂と本堂に掛かる扁額で「二尊院」と揮ごうされてます。
後奈良天皇の下賜された勅額との事です。
下の写真は本堂の像で、右に釈迦如来像、左に阿弥陀如来像が安置されてます。
釈迦如来は人が誕生し人生の旅路に出発する時に送り出してくださる「発遣(ほっけん)の釈迦」といい、阿弥陀如来はその人が寿命を全うした時に極楽浄土よりお迎えくださるそうです。
これを「来迎(らいごう)の阿弥陀」といいます。
共に鎌倉時代の春日仏師作(重要文化財)と伝わるそうです。
上記の様な思想は中国の唐の時代の善導大師が広め、やがて日本に伝わり法然上人に受け継がれたのです。
その為に現在二尊院は法然上人二五霊場の一七番札所にもなっています。
下の写真は本堂横にある庭の写真です。
山道を登って来た後はこの庭を眺めながら少し休憩をおススメします。(笑)
下界(笑)の喧騒も聞こえないのでゆっくり落ち着けます。
本当に静かな貸切の空間です。
本堂からの風景です。
下の写真は「しあわせの鐘」といい、第一に自分が生かされている幸せを祈願し、第二に生きとし生けるものに感謝し、第三に世界人類の幸せのためにと三つ撞いて、それぞれに祈願して頂くとの事です。
当日は子供がガンガン撞いておりましたが。(笑)
下の一枚は法然上人廟です。
そしてここから山道を通って山の中腹にある「時雨亭(しぐれてい)跡」に向かいます。
昼なお暗い道と結構な崖の傾斜にビックリです。
子供さん連れの場合やお年寄りの方は気をつけてください。(一応柵はありますが。)
歩く事しばし・・・で時雨亭跡に到着。
今は時雨亭が有ったという場所に石組が残るだけになっています。
この時雨亭は藤原定家卿が隠岐の島に流された恩人の後鳥羽上皇を偲び百人一首を選定した場所として名高い所です
定家卿の歌として小倉百人一首として収められている歌は次のものです。
「来ぬ人を まつ帆の浦の夕凪に 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」
(いくら待っても訪れてこない恋人を毎日毎日待ちこがれている私は、あの松帆の浦で夕なぎの頃焼くという藻塩のように、燃え盛る恋の思いに焼かれて身もこがれるほどに苦しんでいるのです。 )
日本は古来より「言霊の幸(さきわ)う国」と呼ばれて来ました
これも言霊学と言う思想で言葉の持つ霊妙な働きによって幸福になる国との意味です。
白虎の住まうと言われた小倉山の山麓で、藤原定家卿も霊感に導かれて今現在も世に残り、これから先も日本が有る限り残るであろうと思われる「小倉百人一首」を選定されたのでしょうか?
私が選ぶ好みの歌は下の二首です。
菅原道真公(サラッとこのレベルの歌を詠める昔の人の学識に脱帽します。と言うか後々学問の神様になられる方ですしこれ位は当然ですか?)(笑)
「このたびは ぬさもとりあへず手向山 紅葉のにしき 神のまにまに」
(今度の旅は急な出発だったので、ぬさを用意するひまもありませんでした。手向山の神様、とりあえずこの美しい紅葉をぬさとしてお供えします。どうかお心のままにお受け取りください)
和泉式部(女心はあまり分りませんが、理解しようと努力する事位は出来るハズです。)(笑)
「あらざらむ この世のほかの思ひ出に いまひとたびの あふこともがな」
(私はきっともうすぐ死んでしまって、この世にいなくなるでしょう。ですから、私があの世に行った後で、この世に生きていた時の思い出にできるように、せめてもう一度あなたにお会いしたいのです。)
そしてこの後はいよいよ下山します。
階段も急角度です。
境内には和菓子の小倉餡発祥の地としてモニュメントもあります。
和菓子好きの方には足を向けて寝れない・・・・・位のインパクトがあるはず・・・・・です。(笑)
何故小倉餡の発祥の地なのかは・・・・・小豆(あずき)の粒が鹿の斑紋に似ていることから、鹿と言えば紅葉、紅葉と言えば紅葉で有名な小倉山との連想で付いたそうです。(笑)
風流ですね。
つぶつぶあずき・・・では美味しそうに感じませんもん。(笑)
下の写真は境内の八社宮です。
伊勢神宮や熱田神宮を含めて八つのお宮が祀られています。
このお宮さんも江戸時代前期の造営との事です。
帰り路の参道の写真です。
最後に
豆知識
をもう一つ。
入口の総門から中に入ると歩き易いのですが、入口や本堂に向かう石畳は結構互い違いの凸凹した石が敷き詰めてあります。
これは応仁の乱(1467年〜1477年)の長引く戦いによって、諸堂皆全焼してしまった教訓として、兵士に攻め込まれても一気に本堂まで辿り着けない様にする為の工夫や名残りとも言われています。
京都は意外に戦乱に巻き込まれた印象が少ない街だと思いますが、少しだけ歴史を知ってから観光されると意外な一面が発見できるかも知れませんよ。
この二尊院の春の
「桜」
と秋の
「紅葉の馬場」
を是非一度ご覧になってください。
「右京区はこんなトコロ」イチオシのおススメ名刹でした。
☆2013年12月19日追加情報
京都嵐山花灯路のニ尊院ライトアップの写真です。
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この記事に対するコメント
ゆちゃ様
参考にしていただきましてありがとうございました。
マニアックな内容になるかも知れませんが、これからも頑張ってブログを掲載していきますので、応援の程よろしくお願い申し上げます。
みつばちメンバーズ / 2012.01.07(Sat)15:46
二尊院を訪れる前の、参考になりました。ありがとうございました。
ゆちゃ / 2011.11.30(Wed)04:20
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