一定期間更新がないため広告を表示しています
境内社の芸能神社(げいのうじんじゃ)は天宇受売命(アメノウズメ)を祀っており、芸能・芸術の分野で活動する人々より崇敬を受けています。
芸能人の方や芸事を精進される方々の尊崇の篤い芸能神社です。
何故、天宇受売命が芸能と関係するのかと言えば、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸隠れで天岩戸に隠れて世界が暗闇になった時に、神々は大いに困り天の安河に集まって会議をした。
思兼神の発案により、岩戸の前で様々な儀式を行った。
その一環として、天宇受売命がうつぶせにした槽(うけ 特殊な桶)の上に乗り、背をそり胸乳をあらわにし、裳の紐を股に押したれて、低く腰を落して足を踏みとどろかし(『日本書紀』では千草を巻いた矛、『古事記』では笹葉を振り)、力強くエロティックな動作で踊って、八百万の神々を大笑いさせた。
その「笑ひえらぐ」様を不審に思い、戸を少し開けた天照大神に「あなたより尊い神が生まれた」とウズメは言って、天手力雄神に引き出して貰って、再び世界に光が戻った。
この「神々を笑わせた」という、滑稽な所作をするワザヲキ(俳優 隠された意味を指すワザを招く/ヲク者)即ち芸人、コメディアン、俳優の祖であることから全国でも珍しい芸能事の神社があるのです。
周りに張り巡らされた朱色の数えきれない程の名前入りの「玉垣」も興味を惹きます。
本殿には夥しい量の写真やプロマイド類がビッシリ貼ってあります。
この玉垣の期限は2年間との事。
境内はこの様な玉垣約2000枚で溢れかえっています。
そしてこの先が本殿です。
神社と言えば狛犬。
この狛犬も迫力がありますね。(笑)
可愛い狛犬とお別れして本殿へ向かいます。
手水で手と口を清めます。
ここが本殿です。
正面に樹木が生い茂っています。
そして本殿お詣り後は是非上を見上げてみてください。
意外と知られていないのですが綺麗な天井画が描いてありますよ。
そしてこれが車折神社の「祈念神石」です。
社務所で祈念神石を授かり、願い事を祈念しますが「袋から出さない」など色々とルールがあるようです。
願い事が叶った方はその石をお礼と共に返しにこられます。
色々な願いの数だけ石があります。
この祈念神石も有名です。
本殿の中の風景です。
本殿を出て北に少し歩くと滄海神社があります、
御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)です。
七福神の一人「弁財天」がお祀りされています。
知恵・長寿・財宝の神様と言われています。
財宝と言われるだけあり豪華な感じがしますが。(笑)
お詣りするともっとビックリすることが・・・。
その造りも見事ですが良く見ると驚きです。
島の中に浮かんでいるように水が周囲に張り巡らせてあります。
琵琶湖には「神の住む島」と呼ばれる「竹生島」がありますが、この島も琵琶湖北湖にポツンと浮かぶ神聖な島です。
そして本殿東側にある弁財天の神様専用のご献水をここに注ぐとご利益があるとして隠れた人気スポットになっています。
下の写真が本殿東側にある弁財天様のご献水です。
この容器で先程の弁財天様の神社までお運びする訳です。
下の写真が社務所です。
ここでご祈祷の申し込みや御札や祈念神石を授かります。
そして下の写真が最近話題のパワースポット中のパワースポット。
「清めの社」です。
悪運・悪因縁(特に金銭・恋愛・結婚・容姿・人気に関する)の浄化に霊験あらたかな社との事です。
円錐型の立砂は「石」をモチーフにしており、車折神社と石(祈念神石)との関係の深さを物語っています。
団体の観光客の皆さんがお詣りされる超人気の場所です。
「清めの社」にお詣り後は、裏参道を通り神社北側へと足を延ばします。
途中には地主神社(じぬしじんじゃ)があります。
御祭神は嵯峨天皇です。
由緒書きによると・・・
その昔、このほとう一帯の地は嵯峨野と呼ばれ、草木生い茂って大宮人や、風雅を好む都人たちが狩猟や摘草或は虫の音に心を澄して楽しんだところであった。
嵯峨野という地名は愛宕山から北山にかけて「さがしき」(険しい)地勢であるところから起因し、今から約千年余りの以前から嵯峨野と呼ぶことになっていたようである。
嵯峨天皇がこの地に離宮を営まれ、弘仁七年八月、その離宮に遊幸があって、文人に命じ、詩を賦し、楽を奏でしめられたのをはじめ、その後しばしば御遊幸があり、従って大宮人や都人の往来が次第にはげしくなると共に、この景勝の地に誰しも離れがたいやすらぎと愛着を覚え、源融が栖霞観を営んで隠栖の地と定め或いは嵯峨天皇の皇后が檀林寺を創建され、又、祇王、祇女や滝口入道と横笛さては小督の局が、その悲恋の身を野辺にひそませ藤原定家、為家の父子が花月を友として余生を送るなど都塵をはなれて都に近い、この郊外の地はいつの世も人の心のふるさととなり、やすらぎや詩情をもとめ、よみがえらせるところとして今日に及んでいる。
地主神社の社です。
由緒書きです。
下の写真が神社北側の鳥居です。
近所の方は通勤通学や買い物でこの車折神社を抜けて嵐電に乗り込む方も多いです。
神社北側の鳥居をくぐると目の前が嵐電車折神社駅です。
最近では「京都太秦物語」という映画で、EXILEのUSAさんとヒロインの話し合う場面のロケで使われていました。
そしてゆっくりと来た道を戻ります。
それにしても改めて見ると凄い数の玉垣です。
すぐ近所に松竹撮影所や東映太秦撮影所がある為、時代劇にも使われることが多いのも特徴です。
過去に暴れん坊将軍・松平右近事件帳・長七郎江戸日記・名奉行 遠山の金さん・半七捕物帳・忠臣蔵・はんなり菊太郎・水戸黄門などの撮影も境内で行われています。
良く見ると見た事のあるシーンが放映されてるかも知れませんね。
駐車場です。
嵐電沿線には読み難い地名が結構あります。
その中の一つがここ「車折神社」です。
そう言えば修学旅行生が「くるまおれじんじゃ」と言っているのを時たま聞くと、微笑ましいとともに「そりゃそうだな」と思うこともしばしばです。(笑)
確かに普通で考えると読める方が凄いですわ。
不動産業者の事務員さんでも地名の「龍安寺」(りょうあんじ)を「りゅうあんじ」と呼ぶ娘がおられて、「まだ入りたての新人さんかな?」と推察することもあります。(笑)
当社の事務員さんが言ってるのを聞くとすぐに読み方を教えます。(笑)
是非皆さんも難しい地名の「車折神社」にお詣りしてみてください。