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2021.02.08(Mon)
新選組局長・近藤勇は虎徹の持ち主として一般に有名であり、講談などでの近藤の決め台詞として「今宵の虎徹は血に餓えている」が広く知られている。
どのようにして手に入れたかについては諸説ある。
実際には近藤の虎徹は、当時名工として名を馳せていた源清麿の打った刀に偽銘を施したものとする説もあり、現在ではこちらの説のほうが強い。
近藤自身は所有の刀を虎徹と信じており、池田屋事件の後に養父宛てにしたためた手紙の中に「下拙刀は虎徹故に哉、無事に御座候」とある。
他に将軍家から拝領した長曾祢虎徹興正の作であったとする説や、虎徹の養子である二代目虎徹の刀であった説などがあり、子母沢寛の『新撰組始末記』では「江戸で買い求めた」「鴻池善右衛門に貰った」「斎藤一が掘り出した」の三説を挙げている。
司馬遼太郎の小説『新撰組血風録』の中では、上記の子母沢寛の3つの説全てを取っており、近藤は3本の虎徹を所有していたとしている。